自立援助ホームあすなろ荘
自立援助ホームは、虐待などの理由から家庭で生活することが出来ない、そして児童養護施設での保護も受けられない15歳から20歳までの子ども達が、働きながら自立に向けた生活をする場です。

自立援助ホームでは様々な制度上の制約を抱えながらも、虐待による心の傷を癒し、自立して働いていけるための支援を行っています。

「あすなろ荘」は、数ある自立援助ホームの中でも高卒認定資格の取得に力を入れているのが特徴です。

あすなろ荘内観
安全・安心でぬくもりのある家庭的な生活環境
自立援助ホームに援助される必要があるような15歳から20歳までの子ども達とは、どのような子ども達でしょうか。
ほとんどは「その年齢になるまで保護されることもなく、延々と虐待されて育った子ども達」なのです。
そこで私達は、あすなろ荘に入所した子ども達に対し、何をおいても安全・安心でぬくもりのある家庭的な生活環境での生活を確保します。
この本来「当たり前」の日常生活を提供することが、あすなろ荘の支援の第一歩です。
社会人としてのスキルのトレーニング
自立援助ホームの入所者は、親から、基本的な生活習慣や自立して生きていく上で必要な様々なスキルを学ぶ機会も与えられてこなかった子ども達が殆どです。

あすなろ荘のスタッフ達は子ども達が規則正しい生活を習慣づけ、基本的な家事や金銭の管理の仕方を身につけるなど、社会に適応するための生活スキルを獲得する手伝いをしています。

高卒認定資格、進学支援
あすなろ荘では、中卒、高校中退などの子ども達がより安定した職に就けるよう、週一回講師を招いて高卒認定資格の受験も支援しています。

自立援助ホームに入所する子ども達は中卒、高校中退の子どもがとても多いのです。学校の勉強に集中出来るような家庭環境ではなかったからです。
しかし、ご存知のとおり現代日本では中卒、高校中退では就ける仕事は限られますし、賃金は低く安定も望めません

進学支援をする自立援助ホームは、実は多くありません。進学させてあげたくても、学費も高く支え切れないからです。

あすなろ荘スタッフは、高卒認定資格・進学は、これからの人生をひとりで生きていかなければならない子ども達が生き延びるための武器になると信じ、ボランティアの講師や寄付にも支えられながら、手を尽くして子ども達の勉強と進学を支援しています。

自尊心・生きる力の回復
私達あすなろ荘スタッフは、長年虐待を受けてきた子たちには「自尊心・生きる力」が喪失しており、それが深刻な影を落としていると感じています。

虐待そのもの、それに伴う虐め、不登校。
家に居場所がなかったがために犯罪や援助交際、自傷に走った事、そしてその事による社会的排除や見下し。
20歳そこそこの彼らの過去は、多様ではあってもどれも過酷。植えつけられた人間不信や自己否定感、絶望感もまた深刻です。

あすなろ荘スタッフは、そのように過酷な過去を、それでも生き抜いてきた子ども達に敬意を払いつつ、「相談・援助」者の立場から彼らの「生きる」を応援しています。

彼らが負った心の傷はあまりに深いので、その全てを癒してあげることはとても出来ません。
それでも、少しでも彼らが心をほぐし、少しでも生きる力を回復してくれるよう、私達は粘り強い取り組みを続けています。
自立援助ホームの限界
第一に、自立援助ホームにはずっといられるわけではありません。利用できる期間は一人当たり大体1~3年程度。
虐待を受けた心の傷を癒し、社会を渡っていくためのスキルを身につけるにはあまりにも短い期間です。
第二に、子供たちが自立援助ホームを利用するためには、寮費(食費込み)を払う必要があり、また自ら働いたお金で生活のすべてをまかなった上で一人暮らしに備えて貯金までする必要があります。

過酷な生い立ちを生き延び、心身を休め、子供時代に獲得できなかった教育や生活習慣、基本的な人との信頼関係を学び直すのに専念する必要がある子ども達。そんな子ども達が、働きながらでしか支援を受けられない。
心身の披露や教育の不足が著しい子は、十分なケアを受けなければ働ける状況にまで立ち直れない。しかし働けないがゆえに寮費を支払えない彼等は、最も支援が必要な状態であるにも関わらず、自立援助ホームに留まることができない。

退寮生にも面会、電話相談その他支援をおこなってはいますが、これが、自立援助ホームの制度上の限界です。

サポートのかたち
生活の支援
洗濯物
  1. 安全で清潔な生活の場と、朝・夕の食事を提供
  2. 同行支援:病院、不動産屋、家庭裁判所、市役所などへの付き添い、サポート
  3. メンタルケア:日常生活をともにしながら心を寄り添う関わりを通して、「かけがえのない存在」というメッセージを伝え続けます
  4. 過酷であった子ども達の生い立ちを整理するケアも行っています
就労の支援
階段に腰掛ける人
  1. 就労相談、ハローワーク、ジョブスポットへの同行を通じて円滑な就労をサポート
  2. 給与の管理、「お金のやりくり」についての指導・助言
  3. 寮生の了解のもと、退職後の一人暮らしのための貯金を寮生に代わりスタッフが管理
高卒認定資格試験と進学への取り組み
積まれた参考書
  1. 講師を招いての高卒認定試験(高認、高等学校卒業程度認定試験)に向けた勉強会の実施
  2. 受験に関わる支援
  3. ゆずりは基金(旧あすなろ基金)を通じての進学支援
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